サラリーマン川柳

サラリーマン川柳は、第一生命保険が1987年から毎年実施しているコンクールです。サラリーマン川柳は、毎年相次ぐ傑作に大笑いしたり、納得したり。とにかくサラリーマン川柳は、現代の世相を表した一つの文化といえます。今年も第一生命の保険のおばちゃんが、サラ川傑作100選発表というパンフレットを持ってきてくれました。これにより第21回目を数える第一生命のサラリーマン川柳コンクールの投票が受付されるのだそうです。このサラリーマン川柳を略して”サラセン”と呼んで親しむようになりました。毎年、この”サラセン”には、景気の好不調や流行語などを反映しつつサラリーマン独得の悲哀や勤め先での人間関係、さらには、夫婦関係などをユーモアや皮肉たっぷりに読み込まれた川柳がたくさん登場します。サラセンは、漢検の今年の漢字や住友生命の創作四字熟語、東洋大学の現代学生百人一首、自由国民社の新語・流行語大賞などと並び今の世の中を表すものとして取り上げられることが多いようです。

傾向

サラリーマン川柳、略してサラセンは、サラリーマンの終身雇用制が崩壊し、企業の経営環境が悪化する中、ますます深刻化するサラリーマンに関する社会問題によって、ユーモアで済まされない部分もあり、ブラックユーモアだと批判する向きもあるようです。しかし、これは何かと批判するのが好きな日本人の国民性を垣間見ているようで、サラセンに対して目くじらを立てること自体が、滑稽に思われるのは私だけでしょうか。また、日本の伝統的な芸術としての本流の川柳を愛する人々からも「ポエムとしての要素に欠ける」とこのサラリーマン川柳は、強烈な批判を浴びているようであるが、今やサラセンのほうこそが現代の文化としての市民権を得ているように思えるのです。何かと風当たりのきつい”サラセン”ですが、確実に世間の人々に根付いているようです。20,000首を越える応募作の中から、100選に絞られたノミネート作にチアして一般投票によりベスト10首を選ぶこととなっています。さて、どんなサラセンが選ばれるのでしょうか。

作品

過去のサラセンの入選作をご紹介します。
【プロポーズ あの日にかえって ことわりたい】 恐妻男。これは旦那さんから詠んだのでしょうか。本音ともきつい冗談とも取れますね。
【タバコより 体に悪い 妻のグチ】小心亭主。 なんとなくわかるような気もします。なぜ世の亭主は奥さんに弱いのでしょうか?
【職安で 働かせろよ この盛況】南馬志良人。 ハローワークは、いつも混み合っているようですね。
【赤い糸 やがて夫婦は コードレス】チャーシューマン。 これって意味深ですね。阿吽の呼吸になったのか。それとも...
それでは、第21回サラリーマン川柳の傑作100選から引用してみます。
『「好きです!」と アドレス間違え 母さんに』 碧空。 恋文といった頃には考えられないサラセンですね。
『貼り替えは 昔障子で 今、日付け』 大掃除ママさん。 吉兆さん見てますか?お宅のことですよぉ!
『減っていく ボーナス・年金 髪・愛情』 ピュアレディ。 まさに、サラリーマンの悲哀ですね。かろうじて”髪”としゃれのつもりでしょうが、かえって自虐的でちょっと。
みなさん、がんばっていきましょうね!

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